演繹帰納する社会人日記

生き方が定まっていない都内在住20代後半です。

Jazzとわたし①

ぼくはジャズが好きで社会人になっても定期的にウッドベースを弾いている。

女の子に話すと食いつき上がるし、演奏は滅茶苦茶楽しいし、やっててよかったー!と思ってる。

ただ、この世界は本当に深くて命燃やして曲作ったり演奏したりしている人がたくさんいて、それに比べるとぼくは深い海の波打ち際で横歩きしてるカニみたいな存在で、「ジャズ楽しいぜ!最高!」だなんてその人々の前では口が裂けても言えない。

ただ、やはりすきなものは好きなので、このブログで自分の人生とジャズとの関わりを記したいと思っている。そのなかで少しでもみなさんにも好きになってもらえたらと思っている。

f:id:nekonekozekun:20190518203341j:plain

家にあるウッドベース。みんな楽器に名前をつけていたので僕も「樹里」という名前をつけた。上野樹里が好きだったからただそれだけだ。

ジャズとの出会いは大学の時だった。

ぼくはもともと3歳からピアノをやっていたものの、大学入学するまではクラシックオンリーだった。ちなみに弾いた曲の中で一番好きだった曲は悲愴の第三楽章だ。

 

大学に入学するために愛知から上京するタイミングで、一人で完結するクラシックピアノではなくてアンサンブルがやりたくて、軽音・オーケストラ・吹奏楽・そしてジャズのビッグバンドを見た。

 

軽音→

僕の大学のサークルは5〜6団体くらいあるが、その中で突出して上手いサークルが2団体あった。最初はそこに行きたかったのだが、レベルがあまりに高いのと女の子がキャピキャピしすぎており、当時バキバキの童貞であった僕は妙な忌避感が働いて断念した。

 

オーケストラ→

先輩「こんにちは!楽器経験者かな?」

僕「ピアノはやっていたんですが、アンサンブルがやりたくて、、オケの楽器は全て未経験です!」

先輩「ピアノやってるならすぐ楽器も上達するよ!どんな楽器がやってみたいの?」

僕「低音が好きで、コントラバスとかいいですね!」

先輩「へー!今ちょうど楽器あるから試しに弾いてみる?」

僕『ブ....ブゥーン(楽器の音)』

先輩「すごい!最初から音出るなんてなかなかセンスあるんじゃない??」

僕「えへへ、そうですか///?ちなみに入ったら楽器は貸し楽器あるんですか?」

先輩「あ、コンバスはないんだよね〜だから買ってもらうことになるけど、だいたい20万円くらいあれば買えるかな?」

僕(そっとサークルブースを後にした。田舎の貧乏学生に20万円の初期投資をする勇気と経済的余裕はなかった。ちなみにコントラバスは音を出すだけなら誰でもできる。)

 

残りの吹奏楽とビッグバンドサークルで迷った。

どちらも大所帯でダイナミックなアンサンブルができそうだし、何しろコントラバスの貸し楽器があるので初期投資をしなくてもよかった。

決めあぐねた中で、どちらのカラーが自分がワクワクするか、吹奏楽とビッグバンドジャズでそれぞれ曲を聴き比べてみることにした。

そのなかで聞いたジャズの「Dophin dance」が、僕の中に電気を走らせたのは今でも覚えている。

夜中に一人ポツンと6畳のアパートで聞いたあの曲が僕にジャズを始めさせた。


Mel Lewis Jazz Orchestra / Dolphin Dance

(ビッグバンド版)


Herbie Hancock - "Dolphin Dance"(Maiden Voyage,1965)

(こっちは少人数編成(コンボという)版)

 

 

「これだ!しかもジャズはアドリブとかできるようになったらかっこいいじゃん?もてるじゃん??」

 

と、童貞であった僕はウッドベース(ジャズでは、コントラバスウッドベースということが多い)でたまたま同じ初心者で新入部員の女の子と切磋琢磨しながらいつのまにかお互い惹かれあい恋に落ち、夜のセッションで童貞を卒業するところまで妄想を進めていた。

f:id:nekonekozekun:20190518203146j:plain

僕のチェリーを捧げる予定だった妄想上の女の子

だが、実際入ってきたウッドベースの新入部員は体重80Kgを超える男だった。

 

(次回に続く)